防災グッズで「ラジオ」を準備 半数以上

無料メール転送サービスを提供するアイシェアは、「災害の備えに関する意識調査」を実施し調査結果を発表した。回答者の男女比は、男性:52.7%、女性:47.3%。年代比は、20代:38.0%、30代:28.2%、40代:33.7%。

地震などの災害に備えて何か準備していることはあるか」聞いたところ、「ある」と回答したのは31.7%。40代では41.0%にのぼったものの、30代では33.7%、20代では22.0%にとどまり、年代が若いほど地震への備え・準備に対する関心が薄かった。

準備していることがあると答えた110名に「どんな準備をしているか」複数回答形式で聞くと、トップは「避難場所・防災拠点の確認」で48.2%。次いで「避難路・消火器の位置確認」が35.5%。以下、「布団周りの整理・枕元にスリッパや靴を置く(20.0%)」、「応急処置の確認・練習(19.1%)」と続き、「メディカルカード(既往症、持病、アレルギー、血液型等書いた物)の用意」、「ドア付近にこじ開け用のバールを準備」は10%未満だった。

性別で見ると、男性では「避難路・消火器の位置確認(38.2%)」や「家族や近親者へ、直接安否確認の電話せずに災害用伝言ダイヤル伝言板に連絡するように申し合わせている(21.8%)」が女性に比べて高く、女性は「布団周りの整理・枕元にスリッパや靴を置く(27.3%)」、「風呂に水をはる(23.6%)」などが男性に比べ高め。女性の方がより身近な準備をしているようだ。

また年代別に見ると20代では「避難路・消火器の位置確認(48.3%)」、「応急処置の確認・練習(34.5%)」、「布団周りの整理・枕元にスリッパや靴を置く(24.1%)」が他の年代を上回り、40代では「風呂に水をはる(25.0%)」、「災害用伝言ダイヤル伝言板に連絡するように申し合わせている(22.9%)」の数値が比較的高めだった。

防災グッズ(非常持ち出し袋)」を「用意している」としたのは準備している人の60.0%。女性では70.9%、30代では66.7%にのぼった。その内容を複数回答形式で聞いたところ、トップは「水・食料」で86.4%、「非常用懐中電灯・ライター(78.8%)」、「防災ラジオ(65.2%)」がそれに続いた。

準備のきっかけを聞くと「きっかけはないが、万が一に備えて」が41.8%で最も多く、次いで「災害のニュースを見て」が37.3%。自身や知り合いの被災をきっかけとする人は10%に満たなかった。

全員に「災害にあったときに、これだけは持って行く」ものについて自由に記述してもらったところ、「現金・財布・クレジットカード・通帳・身分証明書」といった貴重品や、「水・食料」、情報を得たり通信手段となる「パソコン」、「携帯電話」、「ラジオ」が多くみられた。